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沖縄八重山旅行@

 

2000年の春、8泊9日で沖縄へ旅行に行きました。沖縄本島は1泊だけで、あとは石垣島、西表島、竹富島という「八重山諸島」がメイン。パッケージ・ツアーではなく、インターネットで格安航空券だけ押さえ、あとは現地で自由気ままに移動。その日の宿も当日決めるという自由旅行でした。「いざとなったら野宿も辞さず」ということで、寝袋、シングルバーナー、炊事用品、非常食などを持参。そのほか、釣り竿、シュノーケルなどを合わせた荷物は、とてつもなく巨大なものになってしまいました。

一応、旅の課題として、嘉手納町に移住した旧い友人と、石垣島に移住した友人(去年、信州上高地の山小屋で知り合った)を訪問するというのがありました。このお2人の現地情報やアドバイスと現地案内のおかげで、初めての沖縄・八重山旅行も素晴らしい体験となりました。ここに御礼いたします。

旅行の日程表(パッケージ・ツアー風)


3/26(日)4:32  JR西八王子駅を出発(中央線の始発)
 7:25 羽田空港出発 JAS553便
 10:20 那覇空港到着

 11:30 那覇市内で、友人2人&飛び入り道連れ1人と合流
 午 後 本島観光〜首里城、座喜味城
 宿 泊 嘉手納の友人宅泊

3/27(月)終 日 本島観光〜森川公園、牧志公設市場、海ヘビ料理
 20:00 那覇新港より船で石垣島へ(所要14時間)
 船中泊 「クルーズフェリー飛龍」〜蒲L村産業

3/28(火)10:15 石垣港ターミナル着
 着 後 石垣島観光
 宿 泊 ライダーズハウス「旅人(たびんちゅ)」

3/29(水)終 日 石垣島観光
 宿 泊 ライダーズハウス「旅人(たびんちゅ)」

3/30(木)移 動 船で西表島へ(所要40分)
 着 後 西表島(上原地区)散策
 宿 泊 ユースホステル「みどり荘」

3/31(金)終 日 西表島ジャングル探検
 宿 泊 ユースホステル「みどり荘」

4/1(土)移 動 船で石垣島へ戻る(所要40分)
 夕 食 石垣牛!(焼肉「金城」半額デー)
 宿 泊 民宿「根原荘」

4/2(日)終 日 竹富島へ(所要片道10分/日帰り)
 宿 泊 民宿「根原荘」

4/3(月)13:10 石垣空港出発 ANK434便
 14:00 那覇空港到着
 14:20 那覇空港出発 ANA86便
 16:40 羽田空港到着



〜旅の道連れ〜


《那覇新港》〜フェリー埠頭にて〜
(左)嘉手納町在住の友人、藤之井(マーロー)
(中)長野からのミワさん
(右)東京からのイクコさん

 

《西表島》〜星砂の浜にて〜
(左)名古屋からテント持参でキャンプしてたオカピー
(右)ここにも出てくるイクコさん

 


《--八重山紀行【1】--》
那覇新港にマーローの車で乗り付けたのは午後7:00過ぎだった。 マーローとミワさんに別れを告げると、私は台湾行きの客船を遠めに仰いだ。 クルーズフェリー「飛龍」は、大きな荷物室の口を開き、コンテナや自動車、 バイクなどを積み込んでいた。乗客は連絡バスから次々と船の横っ腹に あるドアへ消えていく。私も、わずか1泊で立ち去る本島の印象を引きづり ながら、八重山への第一歩を船に記した。エスカレーターを登ったところに、 ホールとレセプションがあった。チェックインを済ませ、指定された船室に向かう。 まるでホテルだ。2等船室のドアを空けると、小ぎれいな6人用の2段ベッドの 部屋に、テレビ、トイレ、シャワールームがある。中年の夫婦らしいペアと、 少年2人組がいた。ロクに会話もせずに、船内探検に向かう。レストラン、 カフェテリア、バー、茶室、結婚式場まであった。ただ、営業はレストラン1箇所 だけであった。有村産業は一昨年あたり経営危機に直面したと聞いていたから、 リストラ策の縮小営業なのかも知れないと思った。自販機はいたるところにあった から、気が付けばオリオン・ビールを買っていた。ひとりレストラン前の広い通路の イスを陣取り、ゆっくりタバコに火を付けた。窓から見える港は異様に暗く見え、 船が動き出した時もそれと気づかなかった。出航の定刻20:00を回っていた。 通路のならびには、外人の老夫婦、モヒカン頭の3人組、一人で文庫本を読む 若者、両足を伸ばして窓枠に掛けているおっさん、ともかくも旅情を掻き立てる 風景が見えた。「明日の朝10:00には石垣か」と頭の中で呟く。やはり船旅と いうのは旅愁を感じさせるものだ。飛行機などと違い、程よい孤独を味わいながらも、 ゆったりとした気分で過ごすことができる。2日間過ごした沖縄本島に別れを告げ ようかとデッキへ出てみた。すでにランドマークも遥かな点となり、漆黒の海原は 船が切る波の白さだけで水の存在を主張していた。次第に強くなりつつある横風に さらわれそうになる。さすがに少し寒い。これから夜半には風も強くなるらしい。 その前に眠りについてしまおう。コンパートメントに戻ると、中年夫婦はすでに ベッドのカーテンを閉めていた。少年はテレビでスポーツニュースを見ていた。 ベッドに入ると、カーテンを閉じ、清潔な毛布にくるまる。程なく深い眠りに落ちた。

続く(随時加筆)

 

石垣空港にて〜江頭らを発見〜
帰りの石垣空港の駐車場で、SMAPの草薙くん、江頭2:50、ユースケサンタマリアを発見した。「ぷっすま」のロけだったらしい。写真を撮ったらスタッフに叱られた。

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