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タバコは健康に良い!?

  
いきなり世間を敵にまわすような題名のテキストですが、筆者は大まじめです。もちろんタバコ愛好家です。また、皆さんに喫煙を勧めているわけでもなければ、タバコの害悪を全部否定しているわけでもありません。ただ、「一利なし」とはあんまりじゃないですか、という主張です。なお、ここでは「喫煙マナー」の問題は詳しくは取り上げません。マナーの問題は、また稿を改めて取り上げるつもりです。

 

最新の研究結果「喫煙は乳ガンを予防する」

1998年5月のWHOの発表によると、女性の250人に1人が特殊な遺伝子を持っており、その遺伝子を持つ女性の80%は、70才までに乳ガンを発症するという。そして、この場合は、喫煙の本数に比例して、乳ガン発症率が低下するという研究結果が出ているそうです。

 

大気汚染が問題なのだ

これは、タバコの成分だけが体に悪いわけではなく、一緒に吸う空気があまりに汚れていて(ディーゼル車の排気ガスなど)、その汚れた空気の中の有害物質が、タバコのヤニによって肺に吸着し、それが強烈な悪影響を催すというものです。実際ある調査では、タバコが原因の疾病は、空気のきれいな山間部で喫煙している人よりも、大都市の中で喫煙する人の方が、あきらかに多いそうです。

 

呼吸法とリラックス効果

喫煙は、タバコを、注射器で打つでもなく、粉末にして飲むでもなく、「吸う」という行為に、重要な意味があると考えています。最近、「呼吸法」が健康とのかかわりで注目されています。ものの本には、現代病の原因として、「普段の呼吸が速すぎる」ことを原因のひとつとしています。私たちは、ストレスや苦痛を受けると呼吸が早くなります。そこで息を整えて、ストレスを少しでも解消するために、深呼吸が効果的なのです。ストレスの毒性は、溜め込むほど強まるのです。「深呼吸は万病を癒す」とも言われ、毎朝深呼吸を欠かさないのが健康の秘訣という人もいるでしょう。喫煙者がタバコを吸うときは、必ず非常にゆっくりとした呼吸をします。ちょっとした暇をうまく使って、毎日20回からこの深呼吸を繰り返すわけです。三日坊主にならず、日々の生活のストレスに対する即座な解消として、深呼吸とリラックス感を繰り返していれば、その免疫効果はニコチン摂取の害悪を上回るかも知れないのです。

 

ニコチンより猛毒のストレス

英国の著名な心理学者アイゼンクの研究によると、タバコを吸わない人に比べ、吸う人の肺ガン発生率は、本数によって、0.8%〜6%ほど高いということで、確かに喫煙が肺ガンを起こす原因になっているようです。しかし、ストレスのあるなしで比較すると、ストレスのある人の癌の発生率は、ない人の100%増、2倍にもなるというのです。つまり、人によっては、喫煙によるリラクゼーションやストレス解消による体全体の免疫力向上効果の方が、タバコの成分による悪影響よりも大きい可能性があるのです。アイゼンクは「人は精神の安定を必要としており、これはある場合には病気に対する抵抗力を増していることがある」としています。

 

タバコはアルツハイマーを予防するという説

老人ボケの原因の一つにアルツハイマー病というのがあります。これは、記憶に関わる前脳基底野のマイノルト神経核という神経細胞が死滅する病気とされています。この神経細胞は、神経伝達物質(アセチルコリン)を通じて大脳皮質のアセチルコリン受容体と結びついている。このアセチルコリン受容体には、なぜか生体内に存在しないニコチンが、アセチルコリンと質的に同じ反応を神経細胞にひき起こすものがあり、それをニコチン受容体と呼んでいる。アルツハイマー病の患者の脳は、このニコチン受容体が激減していることが知れれている。

アルツハイマー病は、神経伝達物質アセチルコリンが放出されず、その受容体の神経細胞が脱落していく病気であるが、ニコチンはアセチルコリンのダミーとして、ニコチン受容体を刺激し、神経細胞を増加させる作用があり、これがアルツハイマー病の治療、予防にもなると考えられている。米国の神経学者であり神経精神科医でもあるR.M.レスタック氏は述べる。

 

“ニコチンの慢性的使用が余分なニコチンレセプターの生成を促すという事実はアルツハイマー病の治療に重要な示唆を与えている。というのは、アルツハイマー病患者の脳のオートラジオグラムを見ると、大脳のニコチンレセプターが激減しているからである。アルツハイマー病の患者に喫煙させたり、あるいはもっとましな方法として貼り薬のようなかたちでニコチンを投与したらどうなるだろうか。ニコチンレセプターの数が増加し、精神的な改善は生じるだろうか。この点に関してはまだ誰も確かな答えを持っていない。”

 

「化学装置としての脳と心」/R.M.レスタック著・半田智久訳/新曜社

レスタック氏は、ニコチンの臨床的な効用に肯定も否定もしていないが、全米アルツハイマー病協会によれば、アルツハイマー病患者には、喫煙者がほとんど見られないという統計があることからも、少なくとも予防効果は認められると思われるのである。

 

タバコは「大好き!!」と公言して吸おう

世の中が「タバコは悪い」と大合唱していれば、自然に喫煙者も「本当は止まなければいけないんだけどな〜」なんて、罪悪感を持ってしまいます。「脳内革命」によれば、何をするのであれ、罪悪感や嫌悪感をもってすると、悪玉ホルモンが分泌され、人体に悪影響を及ぼすそうです。逆に例えば、仕事の合間などに「あー、こういう一服は美味しいな〜」とリラックスして喫煙して満足するのであれば、そのストレス解消による体内の免疫効果増強という効果が認められる筈です。これは、最新のホリステヒック医療の見地から認められる健康法と言えるのです。

従って、喫煙者に対して「百害あって一利なし」などと忠告して回らないで欲しい。タバコは単なる精神的依存ドラッグやファッションではなく、リラックス効果や老人ボケ防止の効果という、医学的にも認められる健康法でもあるのだ。

 

おまけ・・・禁煙運動には、人種差別の疑いもある

タバコはもともと、北米中南米のネイティブ・アメリカンの部族の習慣でした。彼らは、神聖な儀式の場で、タバコの回しのみをしていたそうです。今でも、外部の者が部族の長老を訪問する際などには、タバコを持参して一緒に吸うことで、親交の証とする場合があるそうです。最近のタバコ・バッシングには、「野蛮人どもの悪習」という差別的な思想が背後に見えてしまいます。

 

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