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毎年3月1日に、冬の間禁漁だった芦ノ湖のニジマス釣りが解禁する。 秀峰は、解禁直後の芦ノ湖にニジマス釣りに行くのが、春を告げるイベント となっている。 平成12年3月7日(日)、今年も友人2名と3人でボートを予約して 出撃した。結果は、80匹の大爆釣だった。ここでは、 解禁直後の芦ノ湖のニジマス釣りを紹介する。
*3月1日の解禁日は、芦ノ湖全面で漁協主催の解禁釣り大会が行われるため、 一般の釣りは禁止。大会の参加料は4000円。
釣りボートの種類と料金
芦ノ湖到着から、出船まで3月6日(土)
実釣レポート出船して、まっすぐに通称「関所下」へ向かう。超人気ポイント「関所下」 にもほとんど一番乗りだ。しかし、すでにフライ・マンが陸から浸水していた。
ここが釣り場。後ろの建物が関所跡 今年は、ルアーにこだわる浜ちゃんが不参加なので、3人で最初からエサ釣りを 始める。各メンバー、変なエサ(後述)を用意したり、海釣り用の仕掛けを用意 したり、思い思いに釣り始める。 基本に忠実に、イクラで底釣りをしていた秀峰 にアタリ。30cmのニジマスを上げた。その後、立て続けに3匹釣れる。 やる気の出てきた水川君とオザッキーも、釣れだした。あとは入れ食い状態! ボートのイケスがどんどん埋まっていく。
ルアーだと難しいさて、周りにもボートが集まってきた。いきなり次々と竿がしなる我々のボート に、少しでも近づきたくなるのは釣り人の性というものだ。この優越感がたまら ない。ところが、まわりの船は、まったく釣れない。みーんな、ルアーを投げて いるのだ。それもプラグだ。釣った魚の体内から、フックの付いたワームが2組 出てきたから、ワームならなんとか行けそうだが。「関所下」は放流直後のニジマスが底に溜まる場所なので、元々ルアーを追うよ うな一匹狼(鱒)型のニジマスは少ない。この日は水温も低かったらしく、全般 にコンディションも悪かった。エサ釣りの我々も、「水深4〜5mの底すれすれ」 というタナをきちんとキープしないと、とたんにアタリが遠のくのだ。水深メーター付きの リールが、ここで活躍した。エサ釣りでもウキ釣りはダメだった。 イクラでの釣りのコツは、同じポイントに、ハリにイクラをたっぷり付け、繰り返し糸を垂らす。そうしていると、イクラの匂いがだんだん広がり、ニジマスは驚喜して寄ってくる。つまり、イクラは寄せエサでもある。この効果がすさまじいのだ。
変なエサ作戦他のルアー・マン(おそらく初心者)を尻目に、入れ食い状態の続いた我々は、 余裕が出たのか、各自用意した変なエサを試み始めた。水川君が繰り出したのは「カジキマグロの刺身」、これはスーパーで買ったという。 秀峰は、ヤマベ釣り用の「練りエサ」(¥180)だ。卵とハチミツ入り。 そして、「カステラ」を丸めたもの。残りは自分のおやつにして食べた。 カステラとうのは、芦ノ湖のニジマスの秘密兵器だそうで、なんかの本で読んだので、 試してみたのだ。確かにアタリはイクラに遜色ないが、針がかりがイマイチだ。 午前中だけで80匹を釣り上げた我々は、雨も降ってきたことだし、 早上がりで引き上げた。10匹をオザッキー、水川君が20匹、秀峰は50匹 をクーラーに納めたのだった。
釣った魚はさて、ここからがひと仕事。帰宅後、50匹のニジマスをさばくのだ。 内蔵とエラを取り除き、ラップに包んで冷凍庫へ入れる。大きい魚は3枚に おろしてから切り身を冷凍する。この作業は翌日までかかった。釣り上げてすぐに冷凍したニジマスは、その後解凍しては食卓に上ることになる。 塩焼きもいいし、中華風あんかけ、ムニエルにホワイト・ソースもいける。 芦ノ湖のニジマスは、管理釣り場などのものより、明らかに旨い。 年に1度の爆釣は、後々まで楽しみをもたらしてくれるのだ。
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